スベリヒユと毒草コニシキソウの見分け方は?収穫時期と美味しく食べるための注意点


庭や道端で見かける雑草の中でも、特に「スベリヒユ」は食べられる野草として有名です。しかし、すぐ隣に見た目がそっくりな毒草「コニシキソウ」が生えていることも多く、注意が必要です。

「食べてみたいけれど、見分けられる自信がない」「毒があったら怖い」と不安に思っていませんか?

この記事では、初心者の方でも安心して収穫できるように、スベリヒユとコニシキソウの決定的な見分け方、最適な収穫時期、そして安全に美味しく調理するための重要な注意点をプロの視点で詳しく解説します。


【重要】スベリヒユと毒草コニシキソウの決定的な見分け方

スベリヒユを収穫する際、最も気をつけなければならないのがコニシキソウです。コニシキソウはトウダイグサ科の植物で、誤って食べると腹痛や吐き気を引き起こし、汁液に触れるだけでも皮膚がただれることがある毒草です。

以下の3つのポイントを必ずチェックしてください。

判別ポイントスベリヒユ(可食)コニシキソウ(有毒)
茎を折った時透明な汁が出る**白い乳液(毒液)**が出る
葉の特徴肉厚でツヤがあり、斑点はない葉が薄く、中央に赤紫の斑点がある
茎の質感太くてツルツルしている細くて細かい毛が生えている

最大のチェック項目は「茎を折ること」です。 白いミルクのような液体が出てきたら、それは毒草ですので絶対に口に入れないでください。


スベリヒユの収穫時期と「おいしい部位」の選び方

スベリヒユは生命力が強く、春から秋まで見ることができますが、食用として適したタイミングがあります。

最適な収穫時期:6月〜9月

暑さに非常に強いため、真夏が最も勢いよく育ちます。山形県などでは、夏の盛りにお盆の行事食として収穫されるのが一般的です。

収穫する部位のコツ

  • 先端の新芽を狙う: 根元に近い茎は硬くて筋張っていることがあります。先端から10cm程度の、柔らかい新芽を摘み取るのが一番美味しく食べられるコツです。

  • 花が咲く前がベスト: 黄色い小さな花が咲き始めると、茎が少し硬くなります。できるだけ葉が青々として密集している時期を選びましょう。


食べる前に知っておきたい!安全のための注意点

健康に良いスベリヒユですが、野草ならではの注意点が2つあります。

1. 腎臓疾患がある方は注意(シュウ酸について)

スベリヒユには、ほうれん草と同様に「シュウ酸」が含まれています。シュウ酸は過剰に摂取すると結石の原因になる可能性があるため、以下の処理を必ず行いましょう。

  • 必ず下茹でをする: 生で食べることも可能ですが、茹でることでシュウ酸の多くを排出できます。

  • 多食を避ける: 腎臓結石の既往歴がある方や、腎機能が低下している方は、食べる量を控えるか医師に相談することをおすすめします。

2. 収穫場所の安全性

道路脇や公園の隅などは、除草剤が散布されていたり、ペットの散歩コースになっていたり、排気ガスの影響を受けていたりすることがあります。口にするものですから、自分の庭や確実に安全だとわかっている場所から採取しましょう。


美味しさを引き出す!失敗しないアク抜きのステップ

スベリヒユ独特の酸味とぬめりを活かすには、下処理が肝心です。

  1. 水洗い: 葉の付け根に砂が溜まりやすいので、溜め水の中でジャブジャブとしっかり洗います。

  2. 塩茹で: 沸騰したお湯に塩を入れ、1〜2分サッと茹でます。茎が少し透き通ってきたらOKです。

  3. 冷水にさらす: 茹で上がったらすぐに冷水にとります。10分ほど水にさらすことで、酸味がマイルドになり、色鮮やかに仕上がります。


まとめ:正しい知識を持って「自然の恵み」を楽しもう

スベリヒユは、見分け方さえマスターすれば、無料で手に入る最高に贅沢な「天然の健康野菜」です。

  • 茎を折って「白い汁」が出たら毒草(コニシキソウ)

  • 夏の新芽を収穫する

  • 下茹でをしてシュウ酸を抜く

この3点さえ守れば、あなたも今日から「ひょう(スベリヒユ)」を楽しむ達人です。山形の先人たちが愛したシャキシャキ・ネバネバの食感を、ぜひあなたの食卓でも味わってみてください。

「これって本当にスベリヒユかな?」と迷ったときは、無理に食べずに、まずは一本だけ茎を折って確認することから始めてみませんか?



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