天然のオメガ3が豊富!「スベリヒユ」の驚くべき健康効果と失敗しないアク抜き・食べ方
庭や畑の隅っこで、夏の強い日差しを浴びて青々と茂る「スベリヒユ」。多くの人にとっては、抜いても抜いても生えてくる「手強い雑草」という認識かもしれません。しかし、この植物の正体を知れば、明日から庭を見る目が変わるはずです。
実はスベリヒユは、世界中で「スーパーフード」として重宝され、日本でも山形県などで「ひょう」の名で親しまれる極上の健康野菜なのです。特に、現代人に不足しがちな「天然のオメガ3脂肪酸」を植物界で最も多く含むと言われるその実力は、まさに天然のサプリメント。
今回は、スベリヒユが持つ驚きの健康効果から、雑草特有のえぐみを消す失敗しないアク抜きのコツ、そして毎日の食卓に出したくなる美味しい食べ方まで詳しく解説します。
雑草界のエリート?スベリヒユが「スーパーフード」と呼ばれる理由
スベリヒユは、スベリヒユ科の多肉植物です。乾燥に非常に強く、アスファルトの隙間でも育つほどの生命力を持っています。この強靭な生命力こそが、豊富な栄養素の源です。
1. 植物性オメガ3脂肪酸の宝庫
最も注目すべきは、α-リノレン酸(オメガ3脂肪酸)の含有量です。通常、オメガ3は青魚に多く含まれますが、スベリヒユは植物の中でトップクラスの含有率を誇ります。
血液をサラサラにするサポート
悪玉コレステロールの抑制
脳の健康維持や抗炎症作用
これらが期待できる成分を、身近な雑草から摂取できるのは驚きですよね。
2. 強力な抗酸化成分
ビタミンA、C、Eといった「ビタミンACE(エース)」が揃っており、細胞の酸化を防ぎます。さらに、美白成分として知られる「グルタチオン」も含んでいるため、夏の日差しを浴びた肌のケアにも最適です。
3. ミネラルバランスが秀逸
カリウム、マグネシウム、鉄、カルシウムなど、現代人に不足しがちなミネラルがバランスよく含まれています。特にカリウムは、むくみの解消や塩分の排出を助けてくれます。
失敗しない!スベリヒユの正しい下処理とアク抜き
スベリヒユには「シュウ酸」が含まれているため、生のまま大量に食べるのは避け、正しくアク抜きをすることが美味しく安全に食べるポイントです。
ステップ1:収穫と選別
狙い目は「先の方」: 茎の先端にある柔らかい部分を収穫します。根元に近い太すぎる茎は硬い場合があります。
注意点: 公道脇などの除草剤が撒かれている可能性がある場所は避け、清潔な土壌で育ったものを選びましょう。
ステップ2:徹底洗浄
スベリヒユは地面を這うように育つため、葉の付け根に砂が溜まりやすいです。ボウルに水を張り、ジャブジャブと泳がせるようにして3回は水を替えて洗いましょう。
ステップ3:サッと茹でて冷水へ
沸騰したお湯にたっぷりの塩(お湯1リットルに対して小さじ1〜2)を入れます。
スベリヒユを投入し、1分〜1分半ほど茹でます。
すぐに冷水に放ち、数分さらします。
この「短時間でのボイル」と「急冷」が、シャキシャキした食感を残しつつ、独特の酸味とぬめりを引き出すコツです。
山形の知恵に学ぶ!スベリヒユ(ひょう)の絶品レシピ
山形県では「ひょう」と呼ばれ、夏の定番おかずとして愛されています。初心者でも失敗しない、人気の食べ方をご紹介します。
定番!ひょうのからし醤油和え
茹でたスベリヒユを3cm幅に切り、醤油、砂糖少々、練りからしで和えるだけ。からしの刺激が、スベリヒユの爽やかな酸味を最高に引き立てます。仕上げにかつお節を振れば、立派な一品の完成です。
箸が止まらない「ツナマヨ和え」
お子様がいるご家庭にはこちら。茹でたスベリヒユをツナ缶、マヨネーズ、少しの麺つゆで和えます。スベリヒユのぬめりがツナとよく絡み、苦味も全く感じられません。
洋風に楽しむ「ガーリックソテー」
オリーブオイル、みじん切りのにんにく、鷹の爪、ベーコンと一緒に強火でサッと炒めます。仕上げに醤油を数滴垂らせば、お酒のつまみやパスタの具材にもぴったりな洋風おかずに変身します。
知っておきたい!収穫時の「似た毒草」との見分け方
安全に楽しむために、必ず確認してほしいのが「コニシキソウ」との違いです。スベリヒユのすぐ隣に生えていることも多いので注意が必要です。
スベリヒユ(可食): 葉がぷっくりと厚い。茎を折っても透明な汁が出る。
コニシキソウ(毒あり): 葉が薄く、真ん中に黒い斑点があることが多い。茎を折ると**「白いミルクのような液」**が出る。
「茎を折って白い汁が出たら食べない」というルールを徹底しましょう。
まとめ:庭の「困りもの」を「宝物」に変える暮らし
これまで必死に抜いていたスベリヒユが、実はトップクラスの栄養を誇るスーパーフードだった。これこそが、自然がくれる最高のギフトかもしれません。
山形の人々が「ひょっとして(ひょう)」良いことがあるように、と願って食べたその知恵は、現代の私たちの健康管理にも大きなヒントを与えてくれます。
次の晴れた休日、庭にスベリヒユを見つけたら、ぜひ一掴み収穫してみてください。シャキシャキとした食感と共に、体の中から力が湧いてくるのを感じられるはずです。
「雑草」という名前の植物はありません。あなたの足元にあるその一株を、今日の食卓の主役にしてみませんか?
山形県民の知恵「ひょう(スベリヒユ)」の食べ方と効能!雑草を絶品料理に変えるコツ