納骨式で困らないために|準備、費用、当日の流れ、マナーを徹底解説
故人様のご遺骨をお墓に納める大切な儀式「納骨式」。いざ準備を始めようと思っても、「何から手をつければいいの?」「当日はどんな流れになるんだろう?」と不安に感じる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、納骨式の手順から、費用、必要な持ち物、当日の服装マナーまで、知っておきたいポイントをわかりやすく解説します。
1. 納骨式を行う前の準備|何をすべき?
納骨式をスムーズに行うためには、事前の準備がとても大切です。まずは、以下の項目をチェックしましょう。
納骨式はいつ行うのが一般的?
納骨式はいつ行うか、明確な決まりはありません。一般的には、ご遺骨が自宅にある四十九日法要や、百箇日法要、一周忌など、他の法要と合わせて行うケースが多いです。特に四十九日法要は、故人様が極楽浄土へ行かれる日とされており、この日に合わせて四十九日 納骨式を行うことはごく自然なことです。
準備すべき書類と手続き
納骨式には、以下の書類が必要です。
埋葬許可証: 火葬後、火葬場から受け取る書類です。
墓地使用許可証: お墓がある霊園や寺院から発行される書類です。
遺骨引渡し証: 納骨堂などに一時的に預けている場合に必要となります。
これらの書類を忘れずに用意しましょう。
専門家への連絡と日程調整
納骨式では、墓石を動かす必要があるため、霊園指定の石材店への連絡が必要です。また、読経を依頼する僧侶(お寺)にも早めに連絡をして、日程を調整しましょう。参列者への連絡も忘れずに行い、会食の有無も確認しておきます。
2. 納骨式当日の詳しい手順と流れ
納骨式当日は、どのような流れで進むのでしょうか。一般的な納骨式の手順を見ていきましょう。
施主の挨拶: 参列者へ感謝の気持ちを伝える簡単な挨拶をします。
お墓の準備: 石材店が墓石を動かし、ご遺骨を納めるスペース(カロート)を開けます。
読経と焼香: 僧侶による読経が始まります。僧侶に続き、施主、親族、参列者の順に焼香を行います。
納骨の儀式: 墓石が開けられ、ご遺骨を納めます。地域によっては骨壺から納骨袋に移して納骨することもあります。
墓石を戻す: ご遺骨を納めた後、石材店が墓石を元の位置に戻します。
閉式: 施主の挨拶で納骨式は閉式となります。
会食: 希望する場合は、場所を移して会食を行います。
3. 納骨式で迷いがちなポイントを解説
準備や当日の流れ以外にも、納骨式にはいくつかのマナーや慣習があります。
納骨式の服装マナー
納骨式の服装は、基本的に喪服を着用します。ただし、四十九日法要以降に行う場合は、親族間で相談して「平服で」と案内されることもあります。この場合の平服は、カジュアルな普段着ではなく、黒やグレーなどの地味な色のスーツやワンピースを指します。
納骨式にかかる費用とお布施の相場
納骨式の費用は、主に以下のものがかかります。
石材店への費用: 墓石を動かすための費用。
お布施: 僧侶へのお礼。
会食の費用: 会食を行う場合。
特にお布施の相場は、お寺や地域によって異なりますが、3万円〜5万円程度が目安とされています。
4. その他の納骨に関するよくある質問
Q. 家族葬の場合の納骨式はどうすればいい?
家族葬の場合でも、納骨式の手順や流れは変わりません。事前に日程や場所を親しい身内に連絡し、誰が参列するかを相談して決めておきましょう。
Q. 塔婆は必ず用意するべき?
塔婆は、故人様を供養するために立てる細長い板のことです。必ずしも必要ではありませんが、納骨式の際に塔婆供養を行う慣習のある宗派もありますので、僧侶やお寺に確認してみましょう。
まとめ
納骨式は故人様を供養するための大切な儀式です。事前の準備をしっかりと行うことで、心穏やかに執り行えます。特に納骨と埋葬許可証は切っても切れない関係ですので、書類の準備は念入りに行いましょう。
この記事が、大切な納骨式を無事に終えるための一助となれば幸いです。