慌てないで大丈夫!故人のパスポートと運転免許証の返納手続きガイド
大切なご家族が亡くなられた時、悲しみの中で様々な手続きを進めなければなりません。
その中で意外と見落としがちなのが、故人様の身分証明書であるパスポートと運転免許証の返納手続きです。
これらの公的な身分証明書は、そのままにしておくと不正利用のリスクがあるため、速やかに返納する必要があります。この記事では、それぞれの返納手続きについて、必要な書類や手続きの流れを分かりやすく解説します。一つひとつ確認しながら、落ち着いて手続きを進めていきましょう。
1. 運転免許証の返納手続き
故人様が運転免許をお持ちだった場合、返納手続きを行う必要があります。
必要な手続き:運転免許証の返納
運転免許証は、死亡と同時に失効します。しかし、不正利用を防ぐためにも、必ず返納しましょう。
返納先:故人様がお住まいだった地域の警察署、運転免許センター、または運転免許試験場
返納期限:特に定められた期限はありませんが、不正利用のリスクを避けるためにも、できるだけ早く手続きをすることをおすすめします。
必要なもの:
故人様の運転免許証
故人様が亡くなられたことを確認できる書類(死亡診断書や戸籍謄本など)
手続きを行う方の本人確認書類(運転免許証など)
故人様との関係を証明する書類(戸籍謄本など)
手続きをすると、故人様の運転免許証は無効化され、穴を開けたり、一部をカットしたりして返却されることがあります。
2. パスポートの失効手続き
故人様が有効なパスポートをお持ちだった場合、失効の手続きを行います。
必要な手続き:パスポートの返納
パスポートは、運転免許証と同様に、死亡と同時に失効します。しかし、悪用される可能性もゼロではないため、返納することが推奨されています。
返納先:故人様がお住まいだった都道府県のパスポート申請窓口
返納期限:特に定められた期限はありません。
必要なもの:
故人様のパスポート
戸籍謄本(故人様が亡くなられたこと、手続きを行う方との関係がわかるもの)
手続きを行う方の本人確認書類(運転免許証など)
注意点:返納されたパスポートは無効化処理が施され、希望すれば記念として手元に残すことも可能です。
よくある質問と注意点
Q. 故人の戸籍謄本はどこで取れますか?
A. 故人様の本籍地がある市区町村の役所で取得できます。
Q. 平日に役所や警察署に行けない場合は?
A. パスポートや運転免許証の返納手続きは、代理人が行うことも可能です。代理で手続きを行う場合は、委任状や故人様との関係を証明する書類(戸籍謄本など)が必要となる場合があります。事前に各窓口に問い合わせて確認しておきましょう。
Q. 故人の運転免許証を記念に残したいのですが…?
A. 警察署によっては、無効化の穴を開けた状態で返却してくれる場合があります。返納時に窓口で相談してみましょう。
まとめ:冷静な対応でスムーズな手続きを
故人様のパスポートと運転免許証の返納手続きは、ご遺族に課せられた大切な役目の一つです。
運転免許証:警察署や運転免許センターで
パスポート:各都道府県のパスポート申請窓口で
悲しい気持ちの中で大変な時期ですが、一つひとつ着実に進めていくことで、安心して手続きを完了させることができます。