香典返しの挨拶で感謝を伝える!挨拶状の書き方から例文まで徹底ガイド
ご葬儀に参列してくださった方々へ、心からの感謝を伝える香典返し。
その品物に添える挨拶状や、手渡しする際の一言の挨拶に、どのような言葉を選べば良いか悩んでいませんか?
「失礼のないようにしたいけれど、どのような文章が良いのかわからない」「挨拶文の例文が知りたい」
この記事では、そんなお悩みを解消できるよう、香典返しの挨拶について、挨拶状の書き方から具体的な例文、手渡しの際の挨拶まで、わかりやすく解説します。
1. 香典返しに挨拶状はなぜ必要?基本的なルールとマナー
香典返しの挨拶には、故人の供養が無事に済んだことと、お香典をいただいたことへの感謝を伝えるという大切な意味があります。品物だけでは伝えきれない、感謝の気持ちを伝えるために挨拶状を添えるのが一般的です。
挨拶状の基本構成
香典返しの挨拶状には、決まった構成があります。
頭語(謹啓、拝啓など)
時候の挨拶は不要:時候の挨拶は慶事に使うものなので、ここでは省きます。
お香典へのお礼
四十九日の忌明け(満中陰)の報告
香典返しを贈る旨の通知
略儀で済ませるお詫び
結語(敬具、謹白など)
日付、喪主の氏名
句読点(、。)は使わないのが一般的
弔事の挨拶文では、句読点を使わないのがマナーとされています。これは「滞りなく法要を終え、滞りなく供養が進みますように」という願いが込められているためです。
2. シーン別!香典返しの挨拶状の例文
ここからは、さまざまなシーンで使える香典返しの挨拶文のテンプレートをご紹介します。ご自身の状況に合わせて、参考にしてみてください。
① 最も一般的な挨拶文
謹啓
先日はご多忙の中 亡父 〇〇の葬儀に際しましては格別のご厚志を賜り 誠にありがとうございました
おかげさまで〇〇(戒名・法名など)の四十九日の法要を滞りなく相営むことができました
つきましては供養のしるしとして心ばかりのお礼の品をお送りいたしましたので お納めください
本来であれば拝眉の上ご挨拶申し上げるべきところ 略儀ながら書中をもちましてご挨拶申し上げます
敬具
令和〇年〇月〇日
喪主 〇〇 〇〇
② 家族葬の場合の例文
謹啓
このたびは亡〇〇の葬儀に際しまして ご懇篤なご弔意を賜り厚くお礼申し上げます
故人の遺志により家族葬にて執り行いましたため ご連絡が遅れましたことを心よりお詫び申し上げます
おかげさまで四十九日の法要を滞りなく済ませることができました
つきましては供養のしるしとして心ばかりの品をお贈りしましたので お納めください
本来であれば拝眉の上ご挨拶申し上げるべきところ 略儀ながら書中をもちましてご挨拶申し上げます
敬具
令和〇年〇月〇日
喪主 〇〇 〇〇
③ 会社関係の方への例文
謹啓
このたびは故〇〇の逝去に際しましては ご丁寧なご厚志を賜り 誠にありがとうございました
皆様の温かいお心遣いに深く感謝申し上げます
おかげさまで忌明け法要を滞りなく済ませることができました
つきましては供養のしるしとして心ばかりの品をお贈りしましたので お納めください
本来であれば拝眉の上ご挨拶申し上げるべきところ 略儀ながら書中をもちましてご挨拶申し上げます
敬具
令和〇年〇月〇日
〇〇 〇〇
3. 品物を手渡しする場合の挨拶
品物を直接お渡しする場合も、一言の挨拶を添えるのがマナーです。
品物と一緒に手渡す際の挨拶
「先日はご丁寧なご弔問をいただきありがとうございました。心ばかりの品ですが、よろしければお納めください。」
「このたびはありがとうございました。ささやかですが、忌明けのお礼です。どうぞお納めください。」
簡潔で丁寧な言葉を添えることで、より感謝の気持ちが伝わります。
4. よくある質問と回答
挨拶状は不要と書いてもいいですか?
「香典返し 挨拶状 不要」と明記されている場合や、辞退された場合は、無理に挨拶状をつける必要はありません。
香典返しを渡す際、挨拶はなしでもいいですか?
品物を手渡す際は、挨拶をなしにするのは失礼にあたります。簡単な一言でも良いので、感謝の気持ちを伝えましょう。
まとめ:心温まる挨拶で感謝を伝えよう
香典返しの挨拶は、故人を偲び、遺されたご家族を支えてくださった方々へ、改めて感謝の気持ちを伝える大切な機会です。
この記事で解説した挨拶状の例文や、手渡しの際の挨拶を参考に、あなたの「ありがとう」がきちんと伝わる香典返しの準備を進めてみてください。