「もうかさめ」がまずいってウソでしょ!?臭みゼロの絶品レシピで、食卓のヒーローに大変身!
「もうかさめ」って聞くと、ちょっとドキッとしませんか?「サメって食べられるの?」「なんだか臭そう…」なんてイメージを持っている方もいるかもしれませんね。でも実は、「もうかさめ」は栄養満点で、とっても美味しいお魚なんです!
今回は、「もうかさめがまずい」と言われる理由から、家庭でできる簡単な下処理、そして驚くほど美味しくなる絶品レシピまで、もうかさめの魅力をたっぷりご紹介します。これを読めば、きっとあなたももうかさめのファンになるはず!
もうかさめが「まずい」と言われるのはなぜ?その真相に迫る!
もうかさめが「まずい」というイメージを持たれる主な理由は、以下の2つが考えられます。
- アンモニア臭の発生: もうかさめを含むサメの肉には、尿素が多く含まれています。捕獲から時間が経つと、この尿素が微生物の働きによってアンモニアに分解され、特有のアンモニア臭を発生させることがあります。これが「臭くてまずい」と感じる原因の一つです。
- 淡白すぎる味: 新鮮なもうかさめは、アンモニア臭がほとんどなく、鶏肉のささみのような非常に淡白な味わいです。この淡白さが、人によっては「味がしない」「物足りない」と感じてしまうこともあるようです。
しかし、ご安心ください!これらの「もうかさめ=まずい」というイメージは、適切な下処理と調理法で簡単に覆すことができます。
これで臭み知らず!もうかさめを美味しくするための下処理のコツ
もうかさめの臭みは、ちょっとした工夫で劇的に改善できます。新鮮なもうかさめであれば下処理はほとんど不要な場合もありますが、より美味しく、安心して食べるための丁寧な下処理をご紹介します。
- 水分をしっかり拭き取る: もうかさめの切り身を軽く水洗いした後、キッチンペーパーで水分をこれでもかというほどしっかりと拭き取ります。水分が残っていると臭みの原因になることがあります。
- 塩やお酒で臭み抜き: 切り身の両面に軽く塩を振るか、お酒(日本酒や料理酒)を揉み込みます。約5分ほど置いたら、出てきた水分を再度キッチンペーパーで丁寧に拭き取ります。これにより、臭みの元となる成分を取り除くことができます。
- 湯通しで徹底的に!: 特に臭みが気になる場合や、より丁寧に下処理をしたい場合は、湯通しが効果的です。沸騰したお湯にもうかさめの切り身をさっとくぐらせ(表面の色が変わる程度)、すぐに冷水にとって冷まします。その後、再度キッチンペーパーで水気を拭き取ってください。これにより、表面のぬめりや臭みが取り除かれ、身が引き締まります。
- 塩水に浸ける(最終手段): どうしても臭いが気になる場合は、3%程度の塩水に1時間ほど浸けておく方法もあります。ただし、長時間浸けすぎると身がパサつくことがあるので注意が必要です。
もうかさめの新しい魅力発見!絶品レシピで食卓を豊かに
もうかさめは、その淡白な味わいとクセのなさから、和洋中どんな料理にも合う万能な食材です。小骨が少ないので、お子様にも安心して食べさせられますよ。ここでは、もうかさめを美味しく味わうための、とっておきのレシピアイデアをご紹介します!
ふっくらジューシー!もうかさめの煮付け
もうかさめの定番ともいえる煮付け。生姜の香りが食欲をそそります。
ポイント: 下処理をしっかりすることで、ふっくらと臭みなく仕上がります。
- 上記の方法で下処理を済ませたもうかさめの切り身を用意します。
- 鍋にだし汁、醤油、みりん、砂糖、薄切りにした生姜を入れて煮立たせます。
- 煮汁が煮立ったらもうかさめを入れ、落し蓋をして弱火で10~15分煮ます。
- 途中で煮汁をかけながら、味が染み込むまで煮含めます。
サクサクふわふわ!もうかさめのフライ
鶏のささみのような食感なので、フライにすると絶品!魚が苦手な方にもおすすめです。
ポイント: 衣をつける直前に塩こしょうをすることで、身の水分を保ち、ふわふわに仕上がります。
- 下処理済みのもうかさめを一口大に切り、軽く塩こしょうをします。
- 薄力粉、溶き卵、パン粉の順で衣をつけます。
- 170℃の油で、きつね色になるまでカラッと揚げます。
- お好みでタルタルソースやレモンを添えて。
ご飯がすすむ!もうかさめの照り焼き
甘辛いタレがもうかさめに絡んで、ご飯が止まらない一品です。
- 下処理済みのもうかさめを一口大に切り、軽く片栗粉をまぶします。
- フライパンに油をひいてもうかさめを両面焼き色がつくまで焼きます。
- 酒、みりん、醤油、砂糖を混ぜ合わせたタレを加えて煮詰めます。
- タレがとろりとするまで絡めながら焼きます。
ヘルシー&簡単!もうかさめのホイル焼き
野菜と一緒に包んで焼くだけなので、洗い物も少なく手軽に作れます。
- 下処理済みのもうかさめに塩こしょうをします。
- アルミホイルにもうかさめ、お好みの野菜(きのこ類、玉ねぎ、パプリカなど)、バター少々をのせます。
- 酒を少量振りかけ、しっかりとアルミホイルを閉じます。
- オーブントースターや魚焼きグリルで、火が通るまで15~20分焼きます。
- ポン酢やレモン汁をかけても美味しいです。
もうかさめってこんなにすごい!驚きの栄養価
もうかさめは美味しいだけでなく、栄養価も非常に高いんです!
- 高タンパク・低カロリー・低脂質: 鶏むね肉にも匹敵するほどの高タンパク質でありながら、低カロリーで脂質も少ないため、ダイエット中の方や健康志向の方にもぴったりの食材です。
- DHAが豊富: 脳の活性化や血液サラサラ効果が期待できるDHA(ドコサヘキサエン酸)が豊富に含まれています。
- 鉄分が豊富: 特に女性に不足しがちな鉄分も、もうかさめにはしっかり含まれています。貧血予防にも効果的です。
- ビタミンB群が豊富: 疲労回復や皮膚・粘膜の健康維持に役立つビタミンB6やビタミンB12も豊富です。ビタミンB12は貧血予防にも効果があると言われています。
これらの栄養素は、日々の健康維持や体力アップに大いに役立ちます。
もうかさめに関する豆知識:知っておくと得する情報
- ネズミザメ: もうかさめの標準和名は「ネズミザメ」です。地域によっては「モロ」や「カドザメ」「サケザメ」などと呼ばれることもあります。
- 気仙沼との関係: 宮城県気仙沼市は、もうかさめを含むサメの水揚げ量が日本一を誇る、サメの町として有名です。気仙沼では、「モウカの星」と呼ばれるもうかさめの心臓を食べるなど、サメ食文化が根付いています。
まとめ:もうかさめは「下処理と調理法」で化ける!
「もうかさめがまずい」というイメージは、もう過去の話です!適切な下処理と美味しい調理法を知っていれば、もうかさめは食卓の強い味方になります。高タンパク・低カロリーで栄養満点、しかも価格もお手頃なことが多いので、ぜひ日々の献立に取り入れてみてください。
きっと、あなたの食生活がより豊かで健康的なものになるはずです!