草刈りは逆効果?チガヤが増えてしまうNG行動と、根まで枯らす正しい駆除タイミング


「刈っても刈っても、すぐに生えてくる……」「むしろ前より勢いが増している気がする」

庭や空き地に蔓延る厄介な雑草、チガヤ。実は、良かれと思って行っているその「草刈り」が、逆にチガヤを強く、たくましく育ててしまっているかもしれません。

チガヤは「世界最強の雑草」の一つに数えられるほど、一般的な雑草とは異なる驚異的な生存戦略を持っています。間違った対策は、かえって被害を拡大させる原因になります。

この記事では、チガヤを増やしてしまうNG行動と、その驚異的な生命力の秘密、そして根まで確実に枯らすための「正しい駆除タイミング」を詳しく解説します。


1. なぜ「草刈り」が逆効果になるのか?

結論から言うと、チガヤに対して地上の葉だけを刈る「草刈り」は、一時的な気休めにしかなりません。それどころか、以下の理由で逆効果になることさえあります。

分身を増やす「地下茎」のネットワーク

チガヤの本体は、地中深くを這う「地下茎(ちかけい)」にあります。地上の葉を刈り取っても、地中の根にはたっぷりと栄養が蓄えられています。葉を失ったチガヤは危機感を感じ、休眠していた芽を一斉に活性化させ、さらに広範囲に根を伸ばそうとします。

他の雑草がいなくなることで「独占状態」に

定期的に草刈りをすると、背の低い他の雑草は弱っていきますが、地下に本体があるチガヤは生き残ります。ライバルがいなくなった地面で、チガヤは日光と栄養を独占し、瞬く間にその場所を支配してしまうのです。

耕運機は「増殖マシン」に変わる

最もやってはいけないのが、チガヤが生えている場所を耕運機で耕すことです。地下茎が細かく切断されると、その断片一つひとつが新しい株として再生します。1本の地下茎が10個に切れれば、10個の新しいチガヤが誕生する、まさに「ヒドラ」のような繁殖力を持っています。


2. チガヤを根絶するための「正しい駆除タイミング」

チガヤを完全に駆除するには、単に「切る」のではなく、エネルギーの源である「根」を叩く必要があります。そのためには、植物の成長サイクルに合わせたタイミングが重要です。

最適な時期は「初夏から秋口」

チガヤの活動が最も活発な5月〜9月頃が、駆除のベストタイミングです。

この時期は葉が大きく茂っており、光合成によって栄養を根に送り込んでいます。この「栄養の通り道」を逆手に取るのが最も効率的です。

「穂」が出る前に叩く

春先に銀白色のふわふわした穂(ツバナ)が見えたら、種が飛ぶ直前のサインです。種が風に乗って広がると、翌年にはさらに広範囲で芽が出てしまいます。穂が開ききる前に、最初の対策を講じることが重要です。


3. 根まで枯らす!具体的な3つのステップ

チガヤの地下茎を死滅させるには、物理的な除去と化学的なアプローチを組み合わせるのが最も近道です。

ステップ1:移行性除草剤の「葉面散布」

根まで枯らすタイプの除草剤(グリホサート系など)を使用します。

  • コツ: 草刈りをする「前」に散布してください。葉が大きく育っているほど、薬剤が吸収される面積が増え、より多くの成分が地中の根まで届きます。

  • 注意: 散布後、薬剤が根に行き渡るまでには1〜2週間かかります。すぐに刈り取らず、じわじわと枯れるのを待ちましょう。

ステップ2:枯死した後の「根おこし」

除草剤で全体が茶色く枯れたら、スコップ等で土を掘り返します。枯れた地下茎を取り除くことで、土壌の状態を確認し、生き残った根がないかチェックします。

ステップ3:遮光による「トドメ」

完全に駆除したと思っても、土の中に眠っていた種や、隣地から伸びてきた根が再発の原因になります。厚手の不織布タイプの防草シートを敷き、日光を100%遮断することで、光合成を物理的に不可能にします。


4. 放置は厳禁!チガヤがもたらす二次被害

「ただの草だし、放っておいてもいいだろう」と考えるのは危険です。

  • 建物の基礎や舗装を破壊: 鋭い地下茎はアスファルトの隙間や建物の基礎、防水シートを突き破ることがあります。

  • 害虫の温床: 密集して生えるチガヤは、カメムシやダニなどの害虫が潜む絶好の場所になります。

  • 火災のリスク: 冬場に枯れて乾燥したチガヤは非常に燃えやすく、タバコのポイ捨てなどで火災を引き起こす危険性があります。


まとめ:チガヤ退治は「急がば回れ」

チガヤとの戦いで大切なのは、目に見える葉に惑わされないことです。「刈れば終わり」という考えを捨て、根まで薬剤を届かせる、あるいは根こそぎ抽出するという戦略的なアプローチが必要です。

  1. 安易に草を刈らない(除草剤の効果を最大化するため)

  2. 成長期の初夏〜秋に、根まで枯らす除草剤を使う

  3. 仕上げに防草シートで日光を遮断する

この手順を守れば、あのしつこいチガヤも確実に姿を消していきます。手間はかかりますが、一度根絶してしまえば、その後の管理は劇的に楽になります。今日から、正しい知識を持って「最強の雑草」に立ち向かいましょう。


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