【初心者向け】これって雑草?お庭で見つかる「可愛い野草」図鑑と見分け方のコツ


庭仕事をしていると、ふと目に留まる小さく可憐な花。「これは抜くべき雑草?それとも残しておいていい花?」と迷ったことはありませんか?

実は、私たちが「雑草」と呼んでいる植物の中には、市販の園芸品種に負けないほど可愛らしく、昔から日本人に親しまれてきた「野草」がたくさん隠れています。それらを見極めることができれば、いつもの草むしりが「宝探し」のような楽しい時間に変わるかもしれません。

今回は、初心者の方でも簡単に見分けられる「お庭の可愛い常連さん」を、特徴や活用法とともにご紹介します。


雑草と野草の違いとは?「名前を知る」ことで変わる景色

一般的に、私たちが望まない場所に勝手に生えてくる植物を「雑草」と呼びますが、それらはすべて固有の名前を持った「野草」です。

昭和天皇が残された「雑草という名の草はない」という言葉通り、一つひとつの草花には役割や個性があります。名前を知り、その愛らしさに気づくことで、ただの「排除対象」だった植物が、お庭を彩る大切な「住人」に見えてくるはずです。


お庭で見つかる!可愛い野草図鑑【春・夏編】

初心者の方でも見つけやすく、見分けがつきやすい代表的な種類をピックアップしました。

1. オオイヌノフグリ(星の瞳)

早春の澄んだ空気の中で、真っ先に青い小さな花を咲かせるのがオオイヌノフグリです。

  • 見分け方: 1cmにも満たない、吸い込まれるような鮮やかな空色の花が特徴です。

  • 魅力: 別名「星の瞳」とも呼ばれ、群生すると地面に星を散りばめたような美しさになります。背が低いので、そのままグランドカバーとして残しても邪魔になりません。

2. ホトケノザ

春の七草の一つ……と思われがちですが、実は食用になる「コオニタビラコ」とは別物です。

  • 見分け方: 葉が茎を抱きかかえるように段々に重なり、その間からピンク色の筒状の花をぴょこんと出します。

  • 魅力: 仏様が座る「蓮華座(れんげざ)」に似た葉の形が名前の由来。ユニークな姿は、お子様との自然観察にもぴったりです。

3. ツゆクサ(露草)

梅雨時から夏にかけて、朝一番に咲く鮮やかな青い花です。

  • 見分け方: 二枚の大きな青い花びらが、貝殻の中から顔を出しているような形をしています。

  • 魅力: 万葉集にも登場するほど古くから愛されてきた花。朝の数時間しか咲かない儚さが、日本の夏に涼しさを届けてくれます。

4. ニワゼキショウ(庭石菖)

芝生の間からスッと伸びて咲く、5弁の小さな花です。

  • 見分け方: 白や紫色の花びらに、中心が黄色いコントラストが特徴。一日でしぼんでしまいますが、次々と新しい花を咲かせます。

  • 魅力: まるでミニチュアのアヤメのような上品な姿。和風のお庭にも、ナチュラルな洋風ガーデンにもしっくり馴染みます。


失敗しない!可愛い野草を見分ける3つのコツ

似たような草がたくさん生えている中で、お気に入りの花を見つけ出すための簡単なポイントをお伝えします。

① 「花の色と形」を観察する

まずはスマホで写真を撮って拡大してみましょう。肉眼では気づかなかった繊細な模様や、美しいグラデーションが見えてきます。特に左右対称の形をしていたり、色が鮮やかなものは、野草として親しまれていることが多いです。

② 「背の高さ」に注目する

お庭の景観を崩したくない場合は、背が高くならない種類を選ぶのがコツです。這うように広がるタイプや、地面に近いところで咲くタイプは、雑草対策を兼ねた「天然のグランドカバー」として残す候補になります。

③ アプリや図鑑を活用する

最近では、写真を撮るだけでAIが名前を教えてくれる「植物判定アプリ」や「Googleレンズ」が非常に便利です。名前がわかれば、毒がないか、増えすぎないかといった性質もすぐに調べることができます。


摘んだ花を暮らしに。野の花の楽しみ方

見つけた可愛い花は、ただ眺めるだけでなく、生活に取り入れてみましょう。

  • 1輪挿しの魔法: 使い終わった香水の空き瓶や、小さなグラスに一輪飾るだけで、テーブルの上がパッと華やぎます。野草は茎が細いものが多いので、繊細なガラス器と相性抜群です。

  • 手作り押し花: 本に挟んで乾燥させるだけで、素敵な押し花になります。手紙に添えたり、ラミネートして栞にしたりすれば、季節の思い出を形に残せます。


まとめ:足元に広がる「小さな宝物」を探してみよう

お庭に生える草をすべて「敵」と思って接するのは、少しもったいないかもしれません。

今回ご紹介したような可愛い花たちは、私たちが手をかけなくても、自分たちの力で力強く、そして美しく咲いています。その生命力に敬意を払い、お気に入りの花だけを少しだけ残してみる。そんな「引き算のガーデニング」を始めると、お庭がもっと愛おしい場所に変わっていくはずです。

今度、草むしりをするときは、ぜひ少しだけ腰をかがめて、足元の小さな住人たちに挨拶してみてくださいね。


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