芝生を枯らさない除草剤の選び方|日本芝と西洋芝で使い分けるべき注意点とは?


庭の芝生を美しく保つために欠かせない「除草剤」。しかし、適当に選んでしまうと、雑草どころか大切な芝生まで枯らしてしまうという悲劇を招きかねません。

実は、芝生用の除草剤選びには、自宅の芝生が**「日本芝」か「西洋芝」か**を知ることが最も重要です。また、すでに生えている雑草を枯らしたいのか、これから生えるのを防ぎたいのかによっても、選ぶべき薬剤は全く異なります。

この記事では、芝生を健康に保ちながら雑草だけを狙い撃ちするための、失敗しない除草剤の選び方と正しい使用ルールを徹底解説します。


1. 芝生の種類を確認!「日本芝」と「西洋芝」の違い

まず大前提として、市販されている多くの芝生用除草剤は**「日本芝(高麗芝など)」**を対象としています。西洋芝を育てている場合は、薬剤選びに細心の注意が必要です。

日本芝(高麗芝、ノシバなど)

高温多湿に強く、日本の気候に適した芝生です。冬には休眠して茶色くなります。多くの「芝生専用除草剤」が使用可能ですが、真夏の高温期や休眠期の散布には制限がある場合があります。

西洋芝(ベントグラス、ケンタッキーブルーグラスなど)

一年中緑を保つタイプが多いですが、薬剤にデリケートな種類が目立ちます。日本芝用の除草剤を散布すると、芝そのものが枯死してしまうリスクが非常に高いため、必ず「西洋芝対応」の表記を確認しましょう。


2. 目的別に選ぶ「土壌処理剤」と「茎葉処理剤」

除草剤には、大きく分けて2つのタイプがあります。

土壌処理剤(予防:粒状タイプ)

雑草の芽が出るのを事前に防ぐタイプです。

  • 特徴: 効果が数ヶ月間持続し、手入れの手間を大幅に減らせます。

  • 散布時期: 雑草が本格的に生える前の「春(2月〜3月)」や「秋(9月〜10月)」に撒くのが最も効果的です。

茎葉処理剤(駆除:液体タイプ)

すでに成長してしまった雑草を枯らすタイプです。

  • 特徴: 葉から薬剤を吸収させて枯らします。即効性が高いのがメリットです。

  • 散布時期: 雑草が活発に育っている時期。雨の日は薬剤が流れてしまうため、晴れの日が続くタイミングを選びましょう。


3. 雑草の種類に合わせた「選択性」のチェック

芝生用の除草剤は、芝(イネ科)を枯らさず、特定の雑草だけを枯らす**「選択性」**という性質を持っています。

  • 広葉雑草(カタバミ・シロツメクサ等)用: 葉の広い雑草に効きます。

  • カヤツリグサ科(ハマスゲ等)用: 非常にしぶといハマスゲなど、特定の科に効く専用薬剤です。

  • イネ科雑草(メヒシバ等)用: 芝生と同じイネ科の雑草を狙い撃ちします。難易度が高いため、より慎重な選定が必要です。


4. 芝生を傷めないための散布マナーと注意点

正しい薬剤を選んでも、使い方が間違っていれば芝生にダメージを与えてしまいます。

薬害を防ぐ散布条件

  • 気温をチェック: 30度を超える猛暑日に散布すると、芝生が弱り「薬害」が出やすくなります。夕方の涼しい時間帯か、時期をずらすなどの配慮が必要です。

  • 植え付け直後は避ける: 芝を張ったばかり、あるいは種をまいたばかりの時期は根が安定していません。少なくとも数ヶ月以上経過し、根付いたことを確認してから使用しましょう。

希釈濃度を厳守する

液体タイプの場合、「濃いほうがよく効く」というのは間違いです。規定以上に濃くすると芝生まで枯れる恐れがあります。必ず取扱説明書の記載通りに計量しましょう。

散布後の水やり

粒状の土壌処理剤の場合、散布後に軽く水をまくことで成分が土に定着し、効果が高まるものがあります。製品ごとのルールを確認してください。


5. まとめ:賢い除草剤選びで「手間なしグリーン」を実現

芝生の除草剤選びで失敗しないためのポイントは以下の3点です。

  1. 自分の芝生の種類(日本芝 or 西洋芝)に合っているか確認する

  2. 「予防(粒状)」か「駆除(液体)」か、目的に合わせる

  3. 天候と気温に注意し、決められた濃度・量を守る

手作業で一本一本抜く苦労から解放されるために、除草剤は非常に便利な味方です。正しい知識を持って活用すれば、最小限の努力で、青々と輝く理想の芝生を手に入れることができます。


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