これって雑草?庭に咲く「紫色の小さな花」名前がすぐわかる20種を徹底比較
「庭の片隅に、いつの間にか紫色の小さな花が咲いている…」
「これって抜いたほうがいい雑草?それともそのままにしておいて大丈夫?」
春や秋、お庭や道端でふと見かける「紫色の小さな花」。可憐で可愛らしい姿に癒やされる反面、放っておくと庭中を覆い尽くしてしまうのではないかと不安になることもありますよね。
実は、紫色の花を咲かせる野草には、放置しても問題ないものから、驚異的な繁殖力で他の中庭植物を枯らしてしまう「要注意外来種」まで、さまざまな種類が存在します。
この記事では、日本の庭や道端でよく見かける紫色の小さな花を咲かせる植物20種を厳選。その正体と、庭での対処法(残すか抜くか)をプロの視点でわかりやすく解説します。
1. 春に見かける「紫色の小さな花」10選
春は最も多くの野草が芽吹く季節。まずは春の庭を彩る代表的な紫色の花たちを見ていきましょう。
① オオイヌノフグリ
早春を告げる、空色の小さな花です。
特徴: 4枚の花弁を持ち、中心が白い。直径5〜10mmほど。
対処法: 毒はなく見た目も可愛いですが、種でどんどん増えます。芝生の中に生えると目立つため、気になる場合は早めに摘み取りましょう。
② ホトケノザ
段々に重なった葉の間から、ぴょこんと飛び出したピンクがかった紫の花が特徴。
特徴: 筒状の花。葉の形が仏様の台座(蓮華座)に見えることが名前の由来。
対処法: 春の七草の「ホトケノザ(コオニタビラコ)」とは別物で、こちらは食用ではありません。繁殖力は強めですが、背が低いのでグランドカバーのようにも見えます。
③ ヒメオドリコソウ
ホトケノザに似ていますが、葉が笠のように重なり、上部が赤紫色に染まります。
特徴: 全体的に毛が生えており、葉が密集している。
対処法: ヨーロッパ原産の外来種。非常に増えやすいため、お庭の景観を保ちたいなら根から抜くのが正解です。
④ ムスカリ
雑草として扱われることもありますが、もともとは観賞用の球根植物です。
特徴: ブドウの房のような、独特な形の濃い紫色の花。
対処法: こぼれ種や分球で勝手に増えて野生化することがあります。可愛らしいので、そのまま育てる家庭も多いです。
⑤ カラスノエンドウ
赤紫色の蝶のような形の小さな花を咲かせます。
特徴: つる性の植物で、近くの植物に巻き付きます。
対処法: アブラムシがつきやすいため、大切にしている草花がある場合は早めに除去することをおすすめします。
2. 夏〜秋に見かける「紫色の小さな花」10選
気温が上がる時期に見かける花は、生命力が強く、厄介な雑草も多く含まれます。
⑥ ヤブラン
日陰でも育つ、丈夫な常緑植物。
特徴: 長い葉の間から、紫色の粒々とした花を穂状に咲かせます。
対処法: 園芸種としても人気があるため、あえて庭のアクセントとして残すのがおすすめ。
⑦ ムラサキサギゴケ
湿った場所を好み、地面を這うように広がります。
特徴: 鷺(サギ)が飛んでいるような複雑な形の花。
対処法: グランドカバーとして非常に優秀です。踏みつけにも強く、雑草対策としてあえて活用する人もいます。
⑧ アジュガ
こちらも「這う」性質を持つ、非常に丈夫な植物です。
特徴: 濃い紫の花が立ち上がるように咲きます。
対処法: 非常に繁殖力が強く、一度根付くと他の雑草を抑制してくれる効果があります。
⑨ マツバウンラン
ひょろりと高く伸びた茎の先に、薄紫色の可憐な花が咲きます。
特徴: 葉が松葉のように細い。
対処法: 一年草で引き抜きやすいですが、種を飛ばす前に抜かないと、翌年庭中がマツバウンランだらけになることも。
⑩ ツユクサ
鮮やかな青紫色の2枚の花弁が特徴的な、日本の夏の代名詞。
特徴: 朝咲いて昼にはしぼむ。
対処法: 根が浅く抜きやすいですが、節から根を出すため、ちぎれて残るとそこから再生します。
3. 「抜くべきか、残すべきか」の判断基準
庭に生えた紫の花を見て、どう対処すべきか迷ったときは、以下の3つのポイントをチェックしてください。
① 「つる性」かどうか
カラスノエンドウなどのつる性植物は、他の木や花に巻き付いて日光を遮り、弱らせてしまいます。見つけ次第、根元から処理しましょう。
② 「グランドカバー」として使えるか
ムラサキサギゴケやアジュガは、地面を覆って土の露出を減らしてくれます。これにより、他のもっと厄介な雑草(ドクダミやスギナなど)が生えるのを防ぐメリットがあります。
③ 「アブラムシ」を呼ぶか
野草の中には、特定の害虫を呼び寄せやすいものがあります。野菜や大切なバラを育てている場合は、虫の温床にならないよう早めに除草するのが安心です。
4. 効率的に雑草を管理するための具体策
手作業での草むしりに限界を感じたら、以下の対策を検討してみてください。
防草シート+砂利: そもそも生やさないための究極の対策。
ウッドチップ: 自然な見た目を維持しつつ、種が土に届くのを防ぎます。
選択性除草剤: 芝生を枯らさず、雑草だけを狙い撃ちできる薬剤もあります。
5. まとめ:紫色の花は「庭のバロメーター」
庭に咲く紫色の小さな花たちは、その場所の日当たりや湿り具合を教えてくれるバロメーターでもあります。
「名前がわかると、ただの雑草が愛おしく見える」という方もいれば、「正体がわかったからこそ、徹底的に駆除する決心がついた」という方もいるでしょう。
もし、あまりにも広がりすぎて困っている場合は、無理をせず便利な除草アイテムを活用して、ストレスのないガーデニングライフを楽しんでくださいね。
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