難所(斜面・川岸)草刈りの安全作業法|事故を防ぐポイントと装備チェックリスト


「草刈り機を使いたいけど、斜面や川岸は怖くて手が出せない…」
「いつも平地でやっているけど、傾斜地はどうやって安全に作業したらいいの?」

そんな悩みを持つ方は多いです。
斜面や川岸などの難所での草刈りは、少しの油断で転倒・怪我の危険があります。

この記事では、安全第一で作業するためのポイントと装備、効率的な作業のコツをまとめました。


1. 難所での草刈りが危険な理由

  • 傾斜や川岸での作業は足場が不安定

  • 地面の湿りやぬかるみで滑りやすい

  • 草刈り機の振動でバランスを崩しやすい

  • 草や石に刃が当たると跳ね返りや転倒のリスク

これらは、日常の平地作業とは別のリスクです。
しっかり対策をして作業することが必要です。


2. 安全作業のための装備チェック

難所草刈りで最も重要なのは、自分の体を守る装備です。

必須装備

  • 安全靴(滑りにくい靴底・鋼製先芯)

  • ヘルメット+ゴーグル(飛び石・枝から保護)

  • 耳あて・イヤーマフ(草刈り機の騒音対策)

  • 手袋(振動と刃の巻き込み防止)

  • 長袖・長ズボン(刃や草での怪我防止)

  • 腰ベルト・ハーネス(急な滑りや転倒に備える場合)

あると安心

  • 軽量チェストハーネス(草刈り機の負担軽減)

  • スパイク付き靴・安全ロープ(特に川岸・急斜面)


3. 斜面・川岸の作業前の準備

  1. 傾斜の確認
     - 角度が30度以上なら単独作業は避ける
     - 濡れて滑りやすい場合は作業を控える

  2. 下草・障害物の確認
     - 石や倒木、ぬかるみ箇所を事前に把握
     - 草刈り機が当たりやすい障害物は除去する

  3. 作業順序の決定
     - 上から下への作業は避け、横方向に刈る
     - 足場が安定する場所を確認してから作業開始


4. 難所での草刈り作業のコツ

① 安定した姿勢を意識

  • 足は肩幅より少し広め

  • 膝を軽く曲げて腰を落とす

  • 草刈り機の振動を腰で吸収する

② 横方向に刈る

  • 上から下に刈ると、刃の跳ね返りや転倒リスクが高い

  • 斜面の場合は、左右方向に少しずつ刈るのが安全

③ 刈り払いの角度に注意

  • 地面に刃を深く突っ込みすぎない

  • 草を少しずつ刈るイメージで刃を入れる

④ 休憩をこまめに取る

  • 振動で手や腰が疲れるとバランスを崩しやすい

  • 30分に一度は休憩して安全を確認


5. 危険を減らす作業テクニック

  • 滑りやすい川岸や泥地ではロープ固定を検討

  • 複数人での作業
     - 片方が見守ることで事故を防げる

  • 刃が当たる前に足元を確認
     - 石や硬い枝は予め取り除く

  • 雨後は作業を避ける
     - 湿った斜面は滑落リスクが極めて高い


6. 難所作業の心得

  1. 安全第一。スピードより安全を優先する

  2. 単独作業は避ける

  3. 作業範囲を小さく区切る

  4. 装備の不備があれば絶対に作業しない

  5. 無理をせず、刈る順序や方向を工夫する


まとめ|斜面・川岸での草刈りは準備と工夫が命

難所の草刈りは、普通の平地作業以上に危険が伴います。
しかし、以下を意識すれば事故のリスクは大幅に減らせます。

  • 装備の徹底

  • 足場・傾斜の確認

  • 作業順序・刈る方向の工夫

  • 休憩・複数人作業で安全確保

ちょっとした準備と意識で、斜面や川岸でも安全に草刈りを行うことができます。

安全第一で作業して、怪我なく効率的に草刈りを終わらせましょう。