雑草を防ぐおすすめグランドカバー植物|手間を減らす庭づくり


庭や花壇の手入れで一番の悩みのひとつが 雑草の繁殖 です。雑草取りは時間も体力も使うため、できるだけ手間を減らしたいもの。そんなときに役立つのが グランドカバー植物 です。

グランドカバー植物は、地面をしっかり覆い、雑草の成長スペースを減らすだけでなく、庭に彩りや風合いを加えてくれます。この記事では、 雑草対策におすすめのグランドカバー植物 と、それぞれの特徴・植え方・管理のコツを解説します。


グランドカバー植物の選び方のポイント

雑草を防ぐためのグランドカバー植物を選ぶときには、以下の条件を意識すると失敗が少なくなります。

  1. 成長が早く地面を覆いやすい
    地面を隙間なく覆うことで、雑草の発芽や成長を物理的に抑えます。

  2. 耐陰性・耐乾性がある
    日当たりの悪い場所や乾燥しやすい場所でも育つ植物を選ぶと、手間が減ります。

  3. 低メンテナンスで丈夫
    手間をかけずに広がる種類を選ぶと、庭作業の負担が軽くなります。

  4. 見た目や花の彩りも考慮
    見た目が単調にならないよう、葉色や花のある種類を取り入れると庭が華やかになります。


雑草対策におすすめのグランドカバー植物

1. ヒメイワダレソウ(リッピア)

  • 特徴:乾燥に強く、這うように広がる多年草。小さな白い花が春~夏に咲く。

  • メリット:成長が早く、地面を密に覆うので雑草を防ぎやすい。耐寒性もあり、ほとんど手間がかからない。

  • 植え方:30cm間隔で植えると2~3年でしっかり地面を覆う。剪定は年1回で十分。

2. クローバー(シロツメクサ)

  • 特徴:緑の葉が柔らかく、花も可愛らしい多年草。日光と適度な水分を好む。

  • メリット:根が浅く広がるため、雑草が入り込む隙間が少ない。土壌の窒素を補う効果もあり、庭土の改良にもなる。

  • 植え方:種まきが簡単で、発芽後はローリングや軽く刈ることで密度を高める。

3. タイム(クリーピングタイム)

  • 特徴:香りがあり、地面を覆うように広がる多年草。踏むと香りが楽しめる。

  • メリット:乾燥や日当たりの強い場所でも育つ。緑の絨毯のような見た目で、花も咲くので庭が華やかに。

  • 植え方:株間10~20cmで植えると、1~2年でしっかり地面をカバー。踏圧にもある程度耐える。

4. ワイヤープランツ

  • 特徴:細い茎が地面を覆い、這うように広がる多年草。葉は小さく美しい緑色。

  • メリット:日陰にも強く、乾燥にも耐える。繁殖力が強いため、雑草を抑えながら庭に緑のアクセントを作れる。

  • 植え方:株間15~20cmで植え、広がったら軽く剪定して形を整える。

5. アジュガ(ジュウニヒトエ)

  • 特徴:春に紫や青の花が咲く多年草。葉が密生し、這うように広がる。

  • メリット:半日陰でも育ち、花が庭のアクセントになる。耐寒性もあり、低メンテナンス。

  • 植え方:株間20cm程度で植えると2年ほどで地面を覆い、雑草を抑える効果が高い。


グランドカバーを使った雑草対策のコツ

  1. 密度を意識して植える
    間隔が広すぎると雑草が入り込むため、初めから株をやや密に配置すると効果的です。

  2. マルチングと併用する
    土の表面をウッドチップや砂利で覆うと、発芽しても光を遮るため雑草が育ちにくくなります。

  3. 定期的な刈り込み・剪定
    地面を完全に覆うために、伸びすぎた部分は刈り込みましょう。光が当たりすぎる場所の雑草発生を防ぎます。

  4. 季節に応じた管理
    冬季は枯れる品種もありますが、春になると再び広がるため、枯れ葉の除去や軽い整地で復活を助けます。


まとめ

雑草を防ぐ庭づくりには、 地面を覆うグランドカバー植物の選定 が非常に有効です。

  • ヒメイワダレソウ:乾燥に強く広がりやすい

  • クローバー:土壌改良もできる多用途グラウンドカバー

  • クリーピングタイム:香りと見た目が楽しめる

  • ワイヤープランツ:日陰でも育つ丈夫な種類

  • アジュガ:花と葉で庭を華やかに彩る

植栽密度やマルチングとの併用、定期的な剪定を組み合わせることで、手間を大幅に減らしながら庭を美しく保てます。初心者でも簡単に取り入れられるので、雑草に悩む方はぜひ取り入れてみてください。