草刈機(チップソー)の刃数と作業効率の関係


草刈機に使用されるチップソー(刃先にチップが付いた丸刃)は、刃の数(P:ピース)によって適した草の種類や作業効率が大きく変わります。刃数が多ければ「切れ味が良い」とは一概には言えず、刈りたい草の硬さや量に応じて使い分けることが効率アップの鍵です。

1.刃数が多いチップソー(例:60P前後)

主に山林や硬い草の刈り取りに適しています。

項目メリット(利点)デメリット(欠点)と作業効率への影響
適した草硬い草、笹、竹、雑木、茎の太い雑草柔らかい草を刈る際には、風圧で草が逃げやすく、効率が落ちる。
切断能力切断力が高い:硬いものをノコギリのように切り進むことができるため、山林作業の効率が良い。切断スピードが遅い:刃と刈る対象の抵抗が大きくなるため、全体の切断速度は落ちる。
作業効率硬い対象に対しては効率が良い。エンジン負荷:抵抗が大きいため、エンジンに負荷がかかりやすく、燃費が悪くなる傾向がある。
仕上がり切断面が比較的きれいに仕上がる。

2.刃数が少ないチップソー(例:32P~40P前後)

主に一般的な雑草や柔らかい草の刈り取りに適しています。

項目メリット(利点)デメリット(欠点)と作業効率への影響
適した草柔らかい草、普通の雑草、芝生硬い草や雑木には刃が負けてしまい、効率が極端に落ちる。
切断能力切断スピードが速い:刃と刃の間隔が広く、抵抗が少ないため、スムーズに切断できる。仕上がりが粗い:刃数が少ない分、切断面が荒くなりやすい。
作業効率柔らかい対象に対しては、スピードが速いため効率が良い。草が絡まりにくい回転力が必要:低速回転だと草をうまく捕らえられず効率が落ちる。
その他エンジン負荷が少なく、燃費が良い傾向がある。飛散範囲が広くなる傾向がある。

3.作業効率を上げるための刃数選びのポイント

刈る対象推奨刃数(目安)効率アップの理由
山林・雑木・笹高刃数(60P前後)刃数が多いため硬いものをしっかりノコギリのように噛んで切断できる。
一般的な雑草中刃数(36P~40P)切れ味とスピードのバランスが良く、最も汎用性が高い。
柔らかい草・芝生低刃数(32Pなど)刃と刃の間隔で草を確実に捕らえ、抵抗少なくスピーディーに刈れる。

【結論】

作業効率は、「刃数が多い/少ない」だけで決まるのではなく、「刈る対象の草の硬さ」と「刃数の特性」が合致するかどうかで決まります。

  • 硬い草を刈るなら、抵抗に負けない高刃数で効率アップ。

  • 柔らかい草を刈るなら、抵抗の少ない低刃数でスピードアップ。

自分の作業環境に適した刃数を使い分けることが、最も効率的で機械に負担をかけない作業につながります。

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