悲しい事故を防ぐ!草刈り機作業の安全マニュアル

草刈り機は、広い場所の草刈りを効率的に行うための便利な道具ですが、使い方を誤ると大きな事故につながる危険な機械でもあります。毎年、草刈り機による死亡事故や、指の切断といった重大な事故が数多く発生しています。

「ちょっとだけだから大丈夫だろう…」「いつも使っているから慣れている」という油断が、事故の原因になります。

今回は、悲しい事故を未然に防ぐために、草刈り機作業で必ず守ってほしい安全の基本ルールをご紹介します。


1. 始める前の「服装」と「装備」

  • ヘルメット: 飛んできた小石や枝から頭を守ります。あご紐をしっかりと締めることが大切です。

  • 保護メガネ(フェイスシールド): 最も重要なアイテムの一つです。刈った草や小石が顔や目に当たるのを防ぎます。

  • 長袖・長ズボン: 肌の露出を避け、刈った草や虫、日差しから肌を守ります。

  • 手袋: 滑り止め付きの丈夫な手袋を着用し、機械が手から滑り落ちるのを防ぎます。

  • 安全靴: 刃が足に当たったり、小石が飛んできたりするのを防ぎます。

2. 始める前の「点検」

  • 刃の点検: 刃にひび割れや欠けがないか確認します。刃がグラグラしていないか、しっかりと固定されているか確認しましょう。

  • ネジやボルトの点検: 本体や刈刃カバーのネジやボルトが緩んでいないか、しっかりと締まっているか確認します。

  • 刈刃カバーの確認: 刈刃カバーがきちんと取り付けられているか確認します。カバーがないと、飛散物が広範囲に飛び散り、危険です。

  • 燃料の確認: 燃料が漏れていないか、燃料タンクのキャップがしっかり締まっているか確認します。

3. 作業中の「正しい使い方」

  • 周囲の確認: 作業を始める前に、必ず周囲に人がいないか、電線や障害物がないか確認します。特に、近くに子供やペットがいないか、十分注意しましょう。

  • 飛散方向に注意: 飛散方向(草や石が飛んでいく方向)に人がいないか、建物や車がないか確認し、飛散防止カバーをうまく使いましょう。

  • 無理な姿勢で使わない: 無理な姿勢で作業すると、バランスを崩して転倒したり、刃が自分に向かってくる危険があります。

  • 異常を感じたらすぐに止める: エンジンから異音がしたり、振動が激しかったり、機械に異常を感じたら、すぐにエンジンを止めて点検しましょう。

4. 事故防止の「最後の砦」

  • 非常停止スイッチ: 多くの草刈り機には、非常停止スイッチがついています。万が一の時にすぐにエンジンを止められるよう、スイッチの位置を事前に確認しておきましょう。

  • 疲労時は無理をしない: 疲労が溜まると、注意力が散漫になり、事故につながりやすくなります。こまめに休憩を挟み、無理のない範囲で作業しましょう。


まとめ

草刈り機は、便利さと引き換えに危険も伴う機械です。今回ご紹介した安全マニュアルをしっかりと守ることで、事故のリスクを大幅に減らすことができます。

「安全第一」を心に刻み、正しい知識と方法で草刈り機と向き合ってください。