葬儀の香典返しに使う熨斗のマナーと選び方
葬儀でいただいた香典へのお礼として贈る「香典返し」。
贈り物には**熨斗(のし)**を付けるのが一般的ですが、選び方や書き方を間違えるとマナー違反になりかねません。
ここでは、香典返しに適した熨斗の基本と注意点をわかりやすく解説します。
1. 香典返しに使う熨斗とは?
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熨斗とは、贈り物を丁寧に包む際に用いる飾りや表書き
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香典返しでは、感謝の気持ちを示すマナーとして欠かせない
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葬儀用の熨斗は、水引が黒白または双銀のものが一般的
2. 香典返しの熨斗の種類
① 表書き
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一般的には「志」と書く
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その他、地域や宗派によっては「粗供養」「満中陰志」も使用
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ポイント:文字は濃すぎない墨で、丁寧に書く
② 水引の色と結び方
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黒白または双銀の結び切り:二度と同じ不幸が起きないようにとの意味
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結び切りは一度きりの儀礼に適しているため、葬儀関連に使用
③ 内のし・外のし
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内のし:品物の包装の内側に熨斗をかける方法
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控えめで贈る相手への配慮が感じられる
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外のし:包装の外側に熨斗をかける方法
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手渡しする場合や正式な贈答に向く
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3. 香典返しの熨斗での注意点
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書き方の間違いを避ける
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「御霊前」「御仏前」は葬儀中の香典に使用するもので、返礼品には不向き
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地域・宗派の慣習に配慮
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地域によって「志」「粗供養」の使い分けが異なる
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不明な場合は、葬儀社や買取業者に相談すると安心
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手書きか印刷か
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親しい関係なら手書きでも可
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多くの返礼品では印刷で十分で、見た目も丁寧
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4. まとめ
香典返しの熨斗は、感謝の気持ちを形にする重要なマナーです。
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表書きは「志」
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水引は黒白または双銀の結び切り
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内のしで控えめに包装
正しい熨斗を付けることで、故人を偲びつつ、参列者への感謝を丁寧に伝えられます。
地域や宗派の違いもあるため、迷った場合は専門家に相談するのが安心です。