草刈機で低木や小枝を刈るのは危険?知っておきたい正しい道具選びと注意点
「草刈機で庭の雑草を刈っていたら、小さな木や太い草が邪魔で…」
「草刈機でそのまま刈ったら、刃が跳ね返ってきてヒヤリとした…」
草刈機は、庭の雑草を刈るのに非常に便利な道具ですが、低木や小枝のような硬いものを刈る際は、特別な注意が必要です。
無理に刈ろうとすると、ケガや道具の破損につながる危険性があります。今回は、草刈機で低木や小枝を刈る際に知っておきたい、正しい道具の選び方と安全な作業方法をご紹介します。
1. 最も重要なのは「刃」の選び方
草刈機に装着されている刃の種類によって、刈れるものが全く違います。低木や小枝を刈る場合は、必ず**「チップソー」**を使いましょう。
チップソー(金属刃)
木や竹、硬い雑草など、硬いものを切断するのに適しています。
低木や小枝を刈る場合は、刃の歯数(チップの数)が少ない方が、切れ味が鋭く、絡まりにくいのでおすすめです。
ナイロンコード
柔らかい草を刈るためのものです。
低木や小枝を刈ろうとすると、コードが絡まってしまい、本体の故障や思わぬ事故の原因になるため、絶対にNGです。
2. 刈り方で決まる!「キックバック」に注意
草刈機で硬いものを刈る際に最も危険なのが、**「キックバック」**と呼ばれる現象です。
これは、刃が低木や小枝に当たった際に、その衝撃で刃が急激に跳ね返ってしまう現象です。特に、刃の回転方向と逆の場所で刈ろうとすると、キックバックが起こりやすくなります。
正しい刈り方:
草刈機の刃は、右から左に向かって回転します。そのため、刃の回転方向と逆に、刈払機の右側で刈るようにしましょう。こうすることで、草が手前に飛んでくるのを抑え、キックバックも起こりにくくなります。
3. 何よりも優先すべき「安全対策」
どれだけ道具や刈り方を工夫しても、安全対策を怠ると重大な事故につながることがあります。
保護具の着用:
刈った小枝や石が飛んでくる可能性があるため、**保護メガネ(ゴーグル)**は必須です。
手袋、ヘルメット、長袖、長ズボン、安全靴など、体を守る服装で作業を行いましょう。
刈る前の確認:
刈る場所の足元に、石や硬いゴミが落ちていないか、必ず確認しましょう。
無理はしない:
自分の身長より高い場所や、不安定な足場で作業を行うのは避けましょう。
もし少しでも危険を感じたら、無理せず専用の剪定バサミやのこぎりに切り替えることが大切です。
まとめ
草刈機で低木や小枝を刈る際は、「チップソーを選ぶ」、「正しい刈り方でキックバックを防ぐ」、そして**「徹底した安全対策を行う」**という3つのポイントを必ず守りましょう。
安全に配慮しながら作業を行うことで、庭のメンテナンスがもっと快適になります。