転倒・滑落を防ぐ!草刈機で傾斜地を安全に刈る歩き方とコツ


「家の周りに傾斜地があって、草刈りが大変…」

「斜面での草刈り、なんだか足元が不安定で怖い…」

そう感じている方は多いのではないでしょうか。草刈機を使った傾斜地での作業は、平坦な場所に比べて危険が伴います。足元が滑ったり、バランスを崩して転倒したりするリスクがあるため、正しい知識と安全な方法で作業することが大切です。

今回は、草刈機を使って傾斜地を安全に、そして効率的に刈るための歩き方と、覚えておきたい3つのコツをわかりやすく解説します。


1. 歩き方の基本は「カニ歩き」

傾斜地での草刈り作業は、**斜面に対して真横に進む「カニ歩き」**が基本です。

  • なぜカニ歩きが良いの?

    • バランスが安定する: 斜面を横に進むことで、重心が安定し、転倒や滑落のリスクを減らすことができます。

    • 体への負担が少ない: 前向きや後ろ向きに歩くよりも、足腰への負担が少なく、疲れにくいです。

    • 刈り残しが少ない: 刈った草が足元にたまりにくく、作業効率も上がります。

【実践方法】

  1. 斜面の高い位置からスタートします。

  2. 草刈機を振りながら、少しずつ横に移動して草を刈り進めていきます。

  3. 一列分刈り終わったら、斜面を登るように次の列へ移動し、再びカニ歩きで草を刈り進めます。


2. 傾斜地を安全に刈るための3つのコツ

歩き方以外にも、安全に作業を進めるための大切なポイントがあります。

コツ1:無理のない姿勢で作業する

背中を丸めたり、腰を曲げすぎたりすると、バランスを崩しやすくなります。背筋を伸ばし、ひざを軽く曲げて重心を低くすることで、体が安定します。また、無理な姿勢で作業を続けると、腰や肩に負担がかかり、疲労による転倒にもつながるので注意しましょう。

コツ2:刈る方向は「上から下」が基本

斜面での草刈りは、高い場所から低い場所へ向かって刈り進めるのが基本です。

  • なぜ上から下へ刈るの?

    • 滑落防止: 刈った草が足元にたまりにくく、足元が滑るのを防げます。

    • 効率アップ: 刈った草が自然と下の方に落ちるので、後片付けも楽になります。

ただし、草の密集度や傾斜の角度によっては、刈った草が下に落ちて作業の邪魔になることもあります。その場合は、途中で休憩を挟んで、刈り取った草を片付けながら進めましょう。

コツ3:足元は常に意識する

傾斜地は、平坦な場所と違い、石や切り株、穴などが隠れていることがあります。

  • 安全な靴を選ぶ: 靴底に滑り止めがついた、作業用の靴を必ず履きましょう。長靴やサンダルは滑りやすく危険です。

  • 足元をよく見て進む: 一歩一歩、足元を確認しながらゆっくりと進みましょう。急いで作業をすると、思わぬ転倒につながります。


まとめ:安全第一で、無理のない作業を

草刈機での傾斜地作業は、正しい歩き方とコツを知っていれば、安全に効率よく行うことができます。

「面倒だから…」と無理な姿勢で作業をしたり、急いで終わらせようとせず、安全を最優先に作業を進めましょう。休憩をこまめに取りながら、自分のペースで作業を行うことが、事故を防ぎ、ケガなく作業を終えるための何よりの秘訣です。