草刈機を長く使うための長期保管メンテナンス!


「草刈りシーズンが終わったけど、このまま物置にしまって大丈夫かな?」

「来年も気持ちよく使いたいけど、どんな手入れをすればいいの?」

そうお考えの方へ。草刈り機を長期間使わないままにしておくと、次に使うときにエンジンがかからなかったり、不調の原因になったりすることがあります。適切なメンテナンスをしてから保管することで、機械の寿命を延ばし、来シーズンも快適に使い始めることができます。

今回は、草刈り機の長期保管時のメンテナンス方法を、初心者の方にも分かりやすく解説します。


ステップ1:燃料を抜く(キャブレターの清掃)

これが、長期保管で最も大切な作業です。燃料を抜くことで、エンジントラブルを未然に防ぎます。

なぜ燃料を抜く必要があるの?

  • ガソリンは時間が経つと劣化し、キャブレター(燃料と空気を混ぜる装置)の中にスラッジ(ヘドロのようなもの)が溜まることがあります。

  • このスラッジがキャブレターの細い通路を詰まらせ、次に使うときにエンジンがかからない原因となります。

やり方

  1. 混合燃料をタンクから抜く: 燃料タンクに入っている燃料を、燃料携行缶などに移します。

  2. エンジンをかける: 燃料を抜いた後、エンジンを再度かけて、自然に止まるまで待機します。これにより、キャブレターに残った燃料を完全に燃焼させることができます。

ポイント: 燃料を抜く際は、火気のない風通しの良い場所で行い、静電気に十分注意しましょう。


ステップ2:刃・カバーの清掃と注油

草刈り機本体をきれいにすることで、サビや腐食を防ぎます。

やり方

  1. 草や汚れを取り除く:

    • ブラシや布を使って、刃やカバーにこびりついた草や泥をきれいに取り除きます。

    • 刃の付け根や、カバーの裏側など、細かい部分も忘れずに掃除しましょう。

  2. 注油(グリスアップ):

    • ギアケースには、グリスを注入しておきましょう。これにより、内部のギアの摩耗を防ぎ、サビを防止します。

    • 刃のボルトやナット部分にも、薄くオイルを塗っておくと、サビを防げます。

ポイント: 清掃後、濡れたままにせず、しっかりと水分を拭き取ってから次の作業に移りましょう。


ステップ3:エアフィルターの清掃

エアフィルターは、エンジンにきれいな空気を送るための重要な部品です。

やり方

  1. エアフィルターを取り出す:

    • 草刈り機エアフィルターカバーを開け、エアフィルターを取り出します。

  2. 清掃:

    • スポンジタイプ: 中性洗剤を薄めたぬるま湯で洗い、しっかりと水気を切ってから、乾燥させます。乾いた後、専用のオイルを少量染み込ませてから戻しましょう。

    • 紙タイプ: 汚れがひどい場合は、新しいものに交換しましょう。


まとめ:来年も快適に!

草刈り機長期保管する際のメンテナンスは、たったの3ステップです。

  • 燃料を抜いて、キャブレターを空にする

  • 本体の汚れを取り、注油する

  • エアフィルターを清掃する

これらの作業を丁寧に行うだけで、草刈り機寿命は格段に延びます。来年の春、スムーズに草刈り機を始動させるために、ぜひ試してみてくださいね。