故人の公共料金解約ガイド:水道・電気・ガス、手続きをスムーズに進めるには?
ご家族が亡くなられた後、やらなければならない手続きは多岐にわたります。その中でも、生活に密着した公共料金の解約手続きは、いつから始めればいいのか、何が必要なのか、戸惑う方も少なくありません。
手続きをスムーズに進めるには、あらかじめ全体の流れと必要書類を把握しておくことが大切です。この記事では、水道、電気、ガスの解約手続きについて、それぞれの注意点と手順を分かりやすく解説します。
1. まずは「契約内容の確認」から始めよう
解約手続きを始める前に、故人様がどの会社と契約していたかを確認しましょう。
検針票(ご使用量のお知らせ): 毎月届く検針票に、契約している会社名と連絡先、お客様番号などが記載されています。
通帳の引き落とし履歴: 口座から引き落としされている場合は、通帳やインターネットバンキングの履歴から確認できます。
領収書や請求書: 過去の領収書や請求書を探してみましょう。
これらの情報が不明な場合でも、電力会社やガス会社は、住所や氏名で契約情報を調べてもらえることがほとんどです。
2. 水道・電気・ガスの解約手続き
それぞれのライフラインで、手続きの手順や必要書類が少し異なります。
水道料金
手続き方法: お客様センターへ電話、またはインターネットの専用フォームから手続きを行います。
伝えること:
契約者の氏名、住所、お客様番号
解約希望日(最終使用日)
新しい使用者の氏名(引き続き利用する場合)
最終料金の支払い方法(現地清算、銀行振込など)
注意点:
戸建てや賃貸物件の場合、水道メーターの閉栓作業が必要になることがあります。作業には立ち会いが必要な場合もあるので、日程調整が必要です。
マンションやアパートの場合、管理会社が一括契約しているケースもあります。その場合はまず管理会社に連絡しましょう。
電気料金
手続き方法: お客様センターへ電話、またはインターネットの専用フォームから手続きを行います。
伝えること:
契約者の氏名、住所、お客様番号
解約希望日
新しい契約者の氏名(名義変更の場合)
最終料金の支払い方法
注意点:
スマートメーターの場合、遠隔で電気を止めることができるため、立ち会いは不要です。
名義変更の場合は、そのまま利用を継続することができます。新しい名義人の情報(氏名、生年月日、電話番号など)を準備しておきましょう。
ガス料金
手続き方法: お客様センターへ電話、またはインターネットの専用フォームから手続きを行います。
伝えること:
契約者の氏名、住所、お客様番号
解約希望日
最終料金の支払い方法
注意点:
ガスの場合、安全確保のため、必ずガス会社の担当者が現地で閉栓作業を行います。そのため、立ち会いが必要です。
解約希望日を伝える際は、立ち会える日時を複数用意しておきましょう。
3. 解約手続きで知っておきたいこと
契約者の死亡を証明する書類: 基本的に、公共料金の解約手続きでは死亡診断書などの提出は不要です。電話口で、契約者が亡くなった旨を伝えるだけで手続きを進めてもらえます。
手続きをする人:
基本的に、故人様のご遺族であれば誰でも手続きが可能です。
多くの場合、電話口で手続きをする人の氏名と故人様との関係を伝えるだけで済みます。
まとめ:少しずつ、着実に進めよう
故人の公共料金の解約手続きは、ご遺族にとっては精神的にも負担の大きい作業です。しかし、事前に情報を整理し、一つずつ着実に進めていけば、決して難しい手続きではありません。
もし、ご自身で対応するのが難しいと感じたら、まずは契約会社に電話で相談してみることをお勧めします。担当者が丁寧に案内してくれるはずです。