急いで!故人の年金受給停止手続きと遺族年金申請の基本ガイド


こんにちは!大切なご家族が亡くなられた後、悲しみの中にも、さまざまな手続きに追われる日々が始まりますよね。その中でも、年金に関する手続きはとても重要で、期限が決まっているものもあります。「何から手をつけていいのかわからない」「どこに相談すればいいの?」そんな不安を感じている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、故人様の年金受給を停止するための手続きと、遺族年金の申請について、わかりやすく丁寧にご説明します。具体的な流れや必要な書類、知っておきたいポイントまで、一つずつ丁寧に解説していきますので、ぜひ参考にしてくださいね。


1. なぜ故人の年金受給停止手続きが必要なの?

年金は、原則としてご本人が生きていた期間分しか受け取ることができません。しかし、年金は2ヶ月分まとめて後払いで振り込まれるため、亡くなられた後も年金が振り込まれてしまうことがあります。

このため、年金の受給を止める「受給権者死亡届」を提出する手続きが必須となります。手続きが遅れると、本来受け取れないはずの年金が振り込まれてしまい、後で返還しなければならなくなります。期限が定められているので、速やかな対応が大切です。

1-1. 提出期限と提出先

  • 国民年金のみの受給者:死亡から14日以内

  • 厚生年金の受給者:死亡から10日以内

提出先は、原則として故人様の住所地を管轄する年金事務所、または街角の年金相談センターです。故人様が国民年金や遺族年金のみを受給していた場合は、お住まいの市区町村役場でも手続きが可能な場合があります。

ワンポイント!

住民票コードが日本年金機構に登録されている場合、死亡届を市区町村役場に提出すれば、原則として年金受給停止の手続きは不要となることがあります。ただし、念のため年金事務所に確認することをおすすめします。


2. 死亡後に振り込まれた年金はどうなるの?「未支給年金」とは

故人様が亡くなられた後、まだ受け取っていない年金がある場合があります。これを「未支給年金」といいます。年金は偶数月の15日に、その前の2ヶ月分が支払われます。例えば、6月10日に亡くなった場合、8月に振り込まれるはずだった6月分と7月分の年金は、故人様は受け取ることができません。

このような未支給年金は、故人様と生計を同じくしていた遺族が受け取ることができます。請求できるのは、以下の順位で最も優先順位の高い方です。

  1. 配偶者

  2. 父母

  3. 祖父母

  4. 兄弟姉妹

  5. それ以外の3親等以内の親族

未支給年金の請求は、年金受給停止の手続きと一緒に行うことができます。手続きには時効があり、年金の支払日の翌月から5年以内なので、忘れずに申請しましょう。

未支給年金は相続税の対象ではありません!

未支給年金は一時所得として扱われ、50万円の特別控除があります。他の所得と合わせて50万円を超える場合は、確定申告が必要になる場合があるので注意が必要です。


3. 遺族の生活を支える「遺族年金」の申請

故人様が国民年金や厚生年金に加入していた場合、残されたご家族の生活を支えるための「遺族年金」を受け取れる可能性があります。遺族年金には「遺族基礎年金」と「遺族厚生年金」の2種類があり、故人様の年金への加入状況や、遺族の条件によって受給できる年金が異なります。

3-1. 遺族基礎年金

国民年金に加入していた方が亡くなった場合に、条件を満たした遺族に支給されます。

  • 受給対象者:18歳になった年度の3月31日までの子がいる配偶者、またはその子

  • 受給要件:故人様の年金保険料の納付状況が一定の要件を満たしていることなど

3-2. 遺族厚生年金

厚生年金に加入していた方が亡くなった場合に、条件を満たした遺族に支給されます。

  • 受給対象者:故人様と生計を同じくしていた配偶者、子、父母、孫、祖父母など

  • 受給要件:故人様の年金保険料の納付状況が一定の要件を満たしていることなど

3-3. 遺族年金の申請先と必要書類

遺族年金の申請は、故人様が加入していた年金の種類によって提出先が異なります。

  • 故人様が国民年金のみ:お住まいの市区町村役場

  • 故人様が厚生年金:お近くの年金事務所

必要書類は多岐にわたります。事前に年金事務所に相談して確認しておくのが、スムーズな手続きのコツです。一般的に、以下のような書類が必要になります。

  • 年金請求書

  • 戸籍謄本(故人様とご自身の関係を証明する書類)

  • 世帯全員の住民票

  • 故人様の住民票除票

  • 故人様の死亡診断書のコピー

  • 請求者の所得証明書

  • 請求者の振込先の金融機関の通帳など


4. まとめ:手続きをスムーズに進めるためのヒント

年金の手続きは、故人様を亡くされた後の大切な時期に、慣れない書類準備などで大変に感じられるかもしれません。そんな時に少しでも心穏やかに手続きを進めるためのヒントをまとめました。

  1. まずは年金事務所に相談!

    必要書類や手続きの流れは、故人様の状況やご家族構成によって異なります。まずは年金事務所に電話で相談するか、予約を取って足を運ぶことを強くお勧めします。専門家から直接アドバイスをもらうことで、手続きが格段にスムーズになります。

  2. エンディングノートの活用

    もし故人様がエンディングノートに年金証書の番号や保管場所などを残してくれていれば、手続きがとても楽になります。ご自身の今後のためにも、年金に関する情報をまとめておくのも良いですね。

  3. 期限を守ることが大切

    年金受給停止手続きには期限があります。手続きが遅れると、過払いになった年金の返還を求められるなど、余計な手間が増えてしまいます。心苦しい時期ですが、期限を意識して早めに動き出すことが大切です。


故人様を亡くされた悲しみの中で、こうした手続きを進めるのは精神的にも大変なことです。この記事が、少しでも皆様のお役に立ち、安心して手続きを進める一助となれば幸いです。

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