左の脇の下がズキンと痛い…女性に多い原因と対策、考えられる病気


左の脇の下がズキンと痛むと、「もしかして重大な病気?」と不安になりますよね。特に女性の場合、乳腺との関連もあって心配が募る方もいらっしゃるでしょう。

脇の下の痛みは、原因が多岐にわたります。筋肉痛のような一時的なものから、医療機関での診察が必要なケースまで様々です。この記事では、左の脇の下の痛みがなぜ起こるのか、女性に多い原因や考えられる病気、そしてご自身でできる対策まで、分かりやすく解説します。


その痛み、どこから?脇の下の痛みの主な原因

脇の下には、筋肉、神経、リンパ節、乳腺など様々な組織が集まっています。そのため、痛みの原因も多種多様です。

1. 筋肉・関節の痛み:日常生活で起こりやすい

  • 筋肉痛: 腕をよく使う運動(テニス、ゴルフなど)や、重いものを持ち上げる作業の後などに、胸の筋肉(大胸筋)や腕の筋肉(上腕二頭筋)が疲労し、脇の下に痛みとして現れることがあります。

  • 肩こり・首こり: 肩や首の強いこりが原因で、関連痛として脇の下に痛みを感じることもあります。

  • 姿勢の悪さ: 猫背など、姿勢が悪いと特定の筋肉に負担がかかり、脇の痛みを引き起こすことがあります。

  • 肋間神経痛: 肋骨の間を通る神経が刺激されて起こる痛みで、ズキズキとした痛みが特徴です。咳やくしゃみ、深呼吸などで悪化することもあります。

2. リンパ節の腫れ:感染症や炎症のサインかも

脇の下には、全身のリンパ液が集まるリンパ節が多数存在します。このリンパ節が腫れると、痛みを感じることがあります。

  • 感染症: 風邪やインフルエンザ、虫刺され、皮膚の炎症など、体のどこかで細菌やウイルスと戦っている場合にリンパ節が腫れることがあります。

  • 炎症: 乳腺炎や皮膚の毛嚢炎など、脇の下やその周辺で炎症が起きている場合にも、リンパ節が反応して腫れて痛むことがあります。

3. 乳腺の痛み:女性特有の原因

女性の脇の下の痛みで特に注意したいのが、乳腺に関わるものです。乳腺組織は脇の下にまで広がっているため、乳腺に問題があると脇に痛みを感じることがあります。

  • 生理周期によるもの: 生理前や生理中、排卵期などホルモンバランスが変化する時期に、乳腺が張って痛みを感じることがあります。この痛みは、脇の下だけでなく、胸全体に広がることもあります。

  • 乳腺症: 乳腺の良性の変化で、しこりや痛みを伴うことがあります。生理周期によって痛みが強くなったり弱まったりするのが特徴です。

  • 乳腺炎: 乳腺に炎症が起きる病気で、特に授乳期の女性に多く見られます。痛みとともに、赤みや熱感を伴うことがあります。

  • 乳がん: まれに、乳がんが原因で脇の下のリンパ節が腫れて痛むことがあります。しこりを伴うことが多いですが、痛みがない場合もあります。

4. 皮膚のトラブル:見た目で分かることも

  • 粉瘤(アテローマ): 皮膚の下にできる良性のしこりで、細菌感染を起こすと炎症を起こし、痛みや腫れを伴うことがあります。

  • 毛嚢炎(もうのうえん): 毛穴に細菌が感染して炎症を起こすもので、ニキビのような赤いブツブツができ、触ると痛みを感じます。

  • 湿疹・かぶれ: 制汗剤や衣類との摩擦などが原因で、皮膚炎が起こり、痛みやかゆみを伴うことがあります。

  • 帯状疱疹(たいじょうほうしん): 水ぼうそうのウイルスが原因で起こる病気で、皮膚にピリピリとした痛みやしびれが生じ、その後赤い発疹と水ぶくれが現れます。脇の下に症状が出ることもあります。


ズキンと痛む脇の下の痛み、どうすればいい?対処法と病院受診の目安

脇の下の痛みが現れたら、まずはご自身の状態を観察してみましょう。

自宅でできる対処法

痛みが軽度で、一時的なものだと考えられる場合は、以下の対処法を試してみてください。

  • 安静にする: 痛む部分を休ませ、無理な動きを避けましょう。

  • 冷やす・温める:

    • 炎症や腫れがある場合: アイスパックなどで優しく冷やすと痛みが和らぐことがあります。

    • 筋肉痛や血行不良が原因の場合: 温かいタオルや入浴で温めると血行が促進され、痛みが楽になることがあります。

  • ストレッチ・軽い運動: 筋肉の緊張が原因の場合は、ゆっくりとしたストレッチで体をほぐしましょう。ただし、痛みが強くなる場合は中止してください。

  • 市販薬の活用: 痛み止め(鎮痛剤)や、湿布薬などが一時的な痛みの緩和に役立つことがあります。

  • ストレス軽減: ストレスは痛みを増幅させることがあります。リラックスできる時間を作り、心身を休ませましょう。

  • 衣類の見直し: きつい下着や衣類は、脇の下を圧迫し、血行不良や皮膚への刺激となることがあります。ゆったりとしたものを選びましょう。

病院を受診する目安

以下のような症状がある場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

  • 痛みが強くなってきた、悪化している

  • 痛みが数日経っても改善しない、または長期間続いている

  • 脇の下にしこりや腫れがある

  • 痛みとともに発熱がある

  • 脇の下が赤く腫れている、熱を持っている

  • 腕のしびれや動かしにくさを伴う

  • 胸にしこりや痛み、異常を感じる

  • 見た目に明らかな皮膚の変化(発疹、水ぶくれなど)がある

何科を受診すればいい?

脇の下の痛みは原因が多岐にわたるため、迷うかもしれませんが、まずは以下の科を検討しましょう。

  • 乳腺外科: 女性で脇の下の痛みに加え、胸のしこりや痛み、違和感がある場合は、まず乳腺外科を受診しましょう。

  • 皮膚科: 痛みとともに、脇の下の皮膚に発疹、かぶれ、できものなど、見た目の変化がある場合は皮膚科を受診しましょう。

  • 整形外科: 肩や腕の動きと関連した痛み、筋肉痛や関節の痛みが疑われる場合は整形外科が良いでしょう。

  • 内科: 全身のだるさや発熱を伴う場合、何が原因か特定できない場合は、まず内科で相談するのも一つの方法です。


まとめ:不安な時は医療機関へ相談を

左の脇の下のズキンとした痛みは、多くの場合、心配のない一時的なものですが、中には医療機関での診察が必要なケースも隠されています。特に女性は、乳腺との関連も考慮し、ご自身の体の変化に敏感になることが大切です。

痛みが続く場合や、気になる症状がある場合は、決して自己判断せずに、早めに専門医に相談してください。適切な診断と治療を受けることで、安心して日常生活を送ることができます。

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